経営ビジョン
三栄コーポレーションは真に優れた生活用品を提供します。
「健康と環境」をテーマに健やかで潤いのあるくらしを創造します。
トップメッセージ
ステークホルダーの皆さまへ
ステークホルダーの皆さまにおかれましては、日頃より当社グループへの格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社グループでは、この3月にて、2023年度を起点とした三か年の中期経営戦略「SANYEI 2025」の第2年度を終了いたしました。この中期経営戦略は、10年先のあるべき当社の姿を前提に、そこに至るまでのマイルストーンとしての直近三か年の目標を定めたものでしたが、おかげ様で、第2年度まで順調に推移、第3年度までの利益目標(経常利益20億円)は1年前倒しで達成をすることができました。この背景として、旺盛な個人消費需要を背景に関連商材売上が業績をけん引したこと、本中期経営戦略の成長ドライバーに据えた EC関連売上が前期比10%以上の着実な伸びを示したこと等が挙げられます。
一方で、当三か年計画に先立つコロナ禍において顕在化した、小売事業等の当社の脆弱性の立て直しをこの「SANYEI 2025」での重要課題として挙げていましたが、事業ポートフォリオの見直しという観点でいうと、これは、継続的、永続的に取り進めていくべきものということになります。スケジュールに沿って作業を進行しているコロナ禍時代からの課題、不採算事業の整理については、「SANYEI 2025」の最終年度で、いよいよ仕上げの時期となります。
この最終年度ですが、取り巻く環境はその不安定さを増し、2024年度までの業績を支えてきた市場環境にも鎮静化の兆しが出てきています。一方で、従来からの課題である売上規模の伸び悩みという状況を打破していく必要性もあり、成長戦略として、いくつかの分野への積極的な投資も強化してまいります。
具体例として、本年4月には、新規チャネル推進事業部を新設し、すでに成長ドライバーとして実績を積み上げているEC事業の成長を加速させることとしています。ECを通じてお客様に販売する商品カテゴリーの範囲拡大に努めることや、必要に応じて、M&Aといった手法でのジャンプアップも検討してまいります。また、このEC運営ノウハウ自体をお客様に提供するサービス事業を昨年スタートさせておりますが、すでにご利用いただいている数社のお客様に加えて、こちらの営業も拡大させ、更には、新規の販売チャネル開発も推進します。
また、ブランド事業において、新規ブランドの発掘拡大に引き続き力を注ぐことは勿論、ブランド商品を開拓・輸入・販売する機能だけでなく、OEM製造にかかわることにより、ブランド商品の供給機能も担っていく、といった複次的な機能拡大にも尽力してまいります。
かかる取り組みを経て、2025年度(2026年3月期)においては、減益の予想とはしておりますが、当面の中長期ゴールと定めている2033年度の目標(経常利益40億円)達成に向けての足場固めの年、と位置付け、事業ポートフォリオの見直し、すなわち、成長領域の強化、或いは不採算事業の整理を通じて、三栄コーポレーショングループの基盤を強化していくとともに、併せて、2026年度からの新たな中期経営戦略のスタート台を固めてまいります。
また、来年2026年度は、三栄コーポレーショングループにとって、創業80周年の大切な年となります。役職員一同、次世代三栄コーポレーションを見据えた成長路線の定着に向けて尽力してまいりますので、当社グループを取り巻くすべてのステークホルダーの皆さまからの、一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2025年6月
株式会社三栄コーポレーション
代表取締役社長
水越 雅己